知る人ぞ知る無料で読めるネット小説5選

小説

今回は、無料で読めるネット小説に限定しておすすめの小説をピックアップしました。

鬼人幻燈抄

『人よ、何故刀を振るう』

 江戸時代、まだ怪異が現代より身近で鬼が跋扈していた頃のこと。
 江戸より百三十里ほど離れた山間の集落“葛野”にはいつきひめと呼ばれる巫女がいた。
 護衛役である甚太はいつきひめの為に刀を振るうが、何一つ守れず全てを失う。
 巫女を、惚れた女を殺したのは大切な妹。
 彼女は百七十年後、全てを滅ぼす鬼神となって再び現世に姿を現すという。
 憎しみから鬼となった甚太は、何を斬るべきか定まらぬまま、遥か遠い未来を目指す。
 
 鬼に成れど人の心は捨て切れず。
 江戸、明治、大正、昭和、平成。
 途方もない時間を旅する、人と鬼の間で揺れる鬼人の物語。

この作品の面白さは何といっても時代が移り変わっていくごとに変わる雰囲気の描写の数々と飽きさせないストーリーテリングのうまさがより物語を引き立たせています。
とにかく話がおもしろい。話の作りが上手く完成度がかなり高いので自然と夢中になれます。
人と人とのつながり、月日が流れ訪れる別れと出会い。
決着のときを待つ鬼と鬼の切っても切れないつながり。

百数年の月日を過ごしながら人として鬼として成長をし、妹を止めるために今を生きる甚夜。
鬼となり、人の寿命を凌駕した彼は百数年の時を過ごし何を思う。
果たして唯一の肉親にして最愛の人を殺めた妹に何をすることができるのか。
彼らの時代を超えたヒューマンドラマは始まったばかり。

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アラサーがVTuberになった話。

ブラック企業辞めたシスコンアラサー(♂)が底辺VTuberとして炎上しながらも奮闘する話。

本作品は元社畜でシスコンなアラサーの主人公がVTuberとなり成長していく姿や闇が深い過去から更生するのを見守る作品です。
なにを言ってるのか分からないと思いますが、物語自体は重いエピソードは特になく主人公がVTuberとなり日々炎上しながら底辺として奮闘するという感じです。するすると読めるタイプの作品で気づいたらこんなに時間が経ってたとなってしまうのも頷けます。
作品自体の元ネタといいますが、VTuberを題材にしているのもあって現実に存在している事務所であるにじさんじやホロライブを明らかに意識した事務所が出てきたり、かつてのLive2Dを用いたVTuberの黎明期を非常に感じる作りになっています。
読者として言外に参考にしていたり意識しているんだろうなぁと感じる程度であって作中の団体と現実の団体は無関係なのは事実として認識しつつも当時を知るVTuberファンが読むと懐かしくなるかもしれません。
もちろん、そんなことは知らない、そもそもVTuber自体よく知らないという方でも楽しく読める作品になっておりますので、気軽にお読みください。
現実世界の背景情報を知っていると尚深みをもって作品を楽しめるというだけです。
ぜひご覧ください。

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騎士爵家 三男の本懐

騎士爵家 三男の私には、前世に於ける記憶が有った。 しかし、それを公言する事は無い。 余りに悲惨で、憂鬱な記憶。 出来れば、忘却の彼方に打ち捨てたい記憶でもあったからだ。

この国の辺境の騎士爵家の三男と云えば、家の為に献身を求められ、やがて民の為に死す運命の元に産まれたと云える。 幸いな事に、私には持って生まれた『ギフト』があった。

よって、この『ギフト』を用い、騎士爵家の家長たる父、継嗣たる兄達の生残性を少しでも上げる努力をせねば成らない。

何故ならば、彼等は、私を愛してくれたから。 それが、唯一の理由でもある。

民草を護り、王国の安寧に寄与すると、壮大で殊勝で矜持に満ちた父や兄達とは違い、私にはそのような大それた信念は無い。 ただ、ただ、自身を愛してくれた者達が安寧に暮らしていける手段を求めただけだった。

だから、買い被りはよしてくれ。

私は、辺境の子であり、騎士爵家の三男で在り……

魔物、魔獣から民を護る存在なのだから。

とある世界、とある国の、辺境の騎士爵家に生まれた漢の生き様と、心の在り処。 淡々と、一人称でお送りする、” 普通 ” の男の物語。

この作品の特徴といったら徹底的に一人称視点で展開される文体と登場人物名がなく役職で登場人物たちが呼び合うところでしょうか。
文体としては、主人公視点が多く基本的にモノローグで進行します。
また、この世界の人々はなぜか固有名詞で呼ぶことがなく置かれたポジションで呼び合います。書籍版ではその謎に対する答えが出されているとのことですが、なろう版しか読んでいない私は知りません。

文体は堅めで堅苦しい言葉遣いが多いですが読めないほどではないので雰囲気を向上させるいいアクセントになっております。
前世では無為に人生を過ごした主人公、騎士爵家が三男が前世の記憶を保持して今世では実りある人生を歩むまで。
段々と深まるこの世界の謎。危機にこそ滲み出る家族のまとまりと愛情。
目が離せません。

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しょっぱい能力で滅ぼせ異世界

金が欲しい。

俗世の欲望にまみれた大学生『千渡世和平』は楽して稼ぐことができるバイトを探していた。

だがそんなものがこの現代に、そして和平の住む田舎にあるはずもなくバイトの求人サイトや広告などを読み漁っているとき、ふと目にひく広告を見つける。いかにも怪しい、だがいたるところに張り出されているその広告に不思議と惹かれるものがあった。

その発見こそが、和平の運命を大きく変えることとなる。

この作品の主人公は主人公らしくないです。
とにかく邪悪でなぜ現代日本で擬態して生活できていたか不思議なほど潜在的な悪です。
本作品の楽しみ方は異世界人に感情移入しないことが必須です。
寧ろ、異世界人たちが主人公の手のひらの上で転がされていくのを読者は神視点で愉悦に浸る。
そのくらいの余裕をもって楽しむことをお勧めします。

概要を摘まんで説明すると、
邪悪な心をもった主人公が魔王の代わりとなって異世界を滅ぼすという感じです。
この滅ぼすにもさまざまな条件があって苦しめられるのですがそれを外道な方法を駆使しながら魔王代行にとってのゲームクリアに持っていく、その過程を楽しむ作品です。

本作品は魔王代行の主人公サイドと勇者サイドをいったりきたりしながら進行する作品で各サイドで時系列がずれているので主人公のアクションが敵陣営にどのように影響しているのかというのを実感しやすかったり、主人公の暗躍を予想しながら楽しむこともできます。

J/53、ポンコツ魔術師の凶運、アロットロールゲインを執筆した池金啓太さんの新作をとくとご覧あれ。

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ただの後方腕組転生者、うっかり勇者に拍手を送ったら黒幕扱いされる。

主人公――エモ・スギルは勇者のファンである。
常に勇者を追いかけその旅を観察しており、ほぼストーカーなのである。
そんな陰ながら応援していた彼も、勇者が遂に魔王を討滅したことで、歓喜のあまり拍手を送った。

「素晴らしい。実に素晴らしいよ! 僕の予想を上回った! 流石は勇者だ」
「……お前は一体」
「僕はね、君がここまで成長するのをずっと見守ってきた。嬉しいよ、これまでの君の戦いは全て僕の手の上だ(この魔道具で撮影した)」
「なん、だと……」

偶然に偶然が重なり、主人公は黒幕と認識されてしまう。
翌日には指名手配され、国から追われ、さらに悪人から何故かリスペクトされてしまう。勝手に部下を名乗る悪人達が暴れたことで、余計に立場が悪くなっていく……。

「僕が捕まらないのは、この悪人達のおかげだけど……」

もし、主人公が実はよわよわの一般人だとバレたら、殺されてしまうし、運が良くても一生牢獄で暮らすことになる。
何としてでも、隠し通すしかないのだ!

これは――悪のカリスマキャラを演じるしかなくなった主人公の物語である!

この作品はなんの転生を恩恵も受けてないただの一般転生者が勇者のストーk、、、おっかけをしていたところ魔王を打倒したその瞬間に思わず拍手をしながら飛び出てしまいうっかり黒幕認定されてしまうという物語です。
所謂、勘違いものです。
とにかく主人公のタイミングが悪かったり拍手しながら声を掛けるとかいう悪癖のせいで全く力もないただの一般人?なのに雰囲気だけで黒幕認定されて指名手配されます。その無自覚なカリスマと強運により徐々に悪の強者たちも彼のもとに集まっていきます。
気づいたときにはもう遅い。
真っ黒なカリスマをもった黒幕の出来上がりです。

本作品は頭空っぽにして主人公の言動や不憫にも巻き込まれていく登場人物たちの状況をゲラゲラ笑いながら読む作品です。
ぜひご覧ください。

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以上で知る人ぞ知る無料で読めるネット小説五選を終わります。
ぜひ作品をご覧になってください。
それでは。

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